2009/10/25

『RAIN DOGS』観ました

3年前の映画祭で既に上映され、しかも劇場公開もされた映画だということさえも知らず、観にいきました。

もちろん、恥ずかしながらヤスミン・アフマドも、『誰?』状態な私です。

マレーシアの映画ってどんななんだろう?というのと、
広東語の映画だということだけで観に行ってしまったのです。

大学からの合格通知を待つ短い休暇の間、クアラルンプールに出稼ぎに行った兄を探しに行く弟。久しぶりに会った兄は、下っ端のチンピラになっていた。兄は、稼いだお金でこぎれいなアパートを買い、母と弟と3人で都会で暮らす計画を立てていた。家に帰る弟にお金を持たせるやさしい兄なのだ。

家に帰った弟は、母の男が家に出入りする生活にうんざりしていた。そんななか、ささいなことでやさしかった兄が死に、仏壇に供えられていた時計を男が持ち去ったことで怒りが爆発、母の元を離れ伯父の家に身を寄せることになる。

マレーシア北部の漁村での日々は、彼に何をもたらしたのだろうか?
母からの電話で、彼の短い休暇も終わりを告げる…。

マレーシアは、シンガポールと同じように他民族国家なんだなぁ、と改めて思いました。冒頭、弟が話すのは、マレー語。90分ちょっとの間に広東語、北京語、英語が飛び交います。言葉をのぞけば、感じが台湾の映画に似ているかも。でも、画面から感じる湿気と温度は今まで見たことない感じ。

監督は、中華系のホーユーハン。だからなのか、台湾や香港の映画に通じるものが多くあるように感じました。

厳密に言うとマレーシアでマレーシア映画と呼べるのは、マレー語の映画だけなんだそうで、言葉も宗教も違う中華系の映画は、別物らしいです。
でも、そんなくくりでこの映画をはじいてしまうのは、もったいないなぁ、と思いました。

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2009/05/31

『スラムドッグ$ミリオネア』観ました

スラムというとそんな場所で育ったコドモは、ビンボーでかわいそうと思いがちですが、コドモたちはまぶしい太陽の下でエネルギッシュに毎日を過ごしています。
冒頭の、コドモたちが空港の警備員に追いかけられるシーンのスピード感は、見ごたえあり。

今夜の、『クイズミリオネア』の挑戦者、ジャマールはコールセンターで雑用係として働いている青年。司会のおじさんが、執拗に彼を「お茶くみ」とバカにしたような態度をとってます。これが、けっこう腹立つんですよ。心理戦で彼に間違えさせようって感じで。

でも、彼は次々問題をクリアしていきます。

彼が警察に捕まって話すのは、
お兄ちゃんとお母さんとスラムで幸せに暮らしてたこと。
その幸せは、お母さんが異教徒の暴徒に襲われるまでだったこと。

兄弟と孤児になってしまったラティカの3人はゴミの山でゴミ拾いをしながら暮らし始めます。あの日、警察が何もしてくれなかったのと同じように、彼らを助けてくれる人はいません。そこへ親切そうにコーラをくれるおじさんが現れます。私はNGOかなにかの人かと思いましたが、そうではなく、コドモの物乞い団の元締めでした。ここから逃げ出す時、(逃げ出さなくちゃ!と思った出来事も尋常じゃない)兄弟とラティカは離れ離れに!!!!!パニックになるジャマールにサリームは、「ラティカは大丈夫」と言いつづけます。なぜ、彼女が無事か言い切れるのか?理由は、女の子だから。

彼らは決してかわいそうなコドモたち、ただか弱いだけの存在じゃありません。列車で売り子や時にはドロボウしたり、タージマハールでは、もぐりのガイドしたりとたくましく生きていくのです。このはんは、確かに犯罪なんだけど、まるで無人島でサバイバル生活しているみたいな感じで、なんだか楽しそうにさえ見えました。その中でサリームは金と力に魅せられ、ジャマールはただひたすらにラティカを探します。

サリームは、ジャマールが最後の問いに答える頃、
お札で満たしたバスタブの中で最期を遂げます。
発展めざましいインドでは、お金に魅せられた彼のように、飲み込まれてしまう人もきっと沢山いると思います。彼はその象徴かもしれません。でもジャマールとラティカに自分が手に入れられなかったものを託したかったんだと思いました。

クイズミリオネアという大掛かりな小道具を使う意味があるのか?と観ている間思っていたけれど、最後の一問でその意味がわかりました。
ジャマールは、お金より何より一番手に入れたかったものを手にするために、
最後のあの演出が必要だったんですね。

インドでは、スラムとか物乞いとか負の部分が遠慮なしに描かれていることに批判も出たみたいですが、発展著しいムンバイの熱気むんむん感などは、よそ者だからこそ切り取ることができたのかもしれないです。

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2009/05/05

『バーン・アフター・リーディング』観ました

CIA局員であるオズボーンはある日上司に呼ばれ、配置転換という名の解雇通知を受けます。このことを知った妻は大激怒。離婚訴訟を有利に運ぶためにオズボーンのPCからあらゆる情報をCD-ROMに落とし、弁護士に渡してしまいます。

弁護士秘書の不注意でそのCD-ROMが、フットネスセンターの従業員のチャドに渡ってしまったから、さあタイヘン!このCD-ROMで一攫千金を狙ったチャドは、同僚のリンダと一緒に、穴だらけの計画を実行にうつすのでした…

最初は、本当におばか犯罪だったことが、オズボーン妻の交際相手である、ハリーが絡んできて文字通り『坂道を転げ落ちるように』国家を巻き込む大犯罪に発展していく様子が、可笑しくて可笑しくて。

しかも、出てくる人みんなどこかオカシイ人。
オズボーンは自分では否定していたけれど、どうも『飲酒問題』を抱えているらしいし。
オズボーン妻は、医者ではあるけれど『血も涙もない』女だし。しかもハリーと付き合ってる。
ハリーは、美人で童話作家の妻がいるくせにオズボーン妻と付き合い、その上、ネットで知り合ったリンダとも付き合っている、いろんな意味で『運動好き』な連邦保安官。
チャドは、筋肉バカなくせに無謀な計画にどんどんはまっていくし。
リンダは…リンダは美貌も知恵もないが、全身整形という大きな目標に向かってまっしぐら。『女の一念岩をも通す』を体現している女。まったくの無意識でやっていることなんだろうけど、オトコを破滅させるタイプ。しかも、自分が破滅させたことにすら気づかない。

CIAの偉い人たちが、この無謀すぎる計画と偶然が偶然を呼んだ顛末をまったく理解できないのがおかしい。たぶん、ダークスーツにエンジのネクタイしめているような人たちには、一生かかっても理解不能な、ハズ。

だって、計画性ゼロ!思想ゼロ!なんだもん。

よい意味でのオバカ映画。
しかも、芸達者揃いの俳優たちがすごーく楽しそうに演じてる。

ゲラゲラは笑えないですが、あちこちに「ぷっ!」と吹き出してしまう所がいっぱい。

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2009/01/17

 『007 慰めの報酬』観ました

前作『カジノロワイヤル』が面白かったので、そのちょうど一時間後から物語が始まるとは、観てみないわけにはいきません。

と、鼻息荒く近くのシネコンへ、ダンナと出かけてきました。

年齢層高し…

冒頭から、めまぐるしいカーチェイス。アストンマーチンとアルファロメオが、ベコベコになるほどの激しいものですが、あまりのスピード感に目がついていけません。

舞台はシエナへ。ここでもジャッキーチェンもびっくりのアクションが展開され、

息つくヒマも与えてくれません。

前作で、恋人になったジャスパーは本当に自分を愛していたのか?という思いを抱えているボンド。

信頼していた部下に裏切られるM。

そして舞台は南米へ。

途上国の環境問題を憂うふりをしながら、実は貧しい国の人たちから搾り取ろうとしているドミニク。

復讐のために、ドミニクに近づくカミーユ。

ロケ地のために、文字通り世界中を探し回ったというだけあって、

南米の雰囲気むんむんの場所が沢山でてきます。

ボリビアっぽい感じをだすために、あちこちで登場する三つ編みにフェルト帽の人たちは、何時間もかけて撮影のために通ってくれた現地の人たちだそうです。

印象的なシーンは、砂漠の道を正装して歩くボンドとカミーユのシーンでしょうか。あと、天文台に来る研究者のための宿泊施設とか。

信頼と裏切りが随所に出てくるこの映画、最後は、すとんと納得できました。

ダニエルクレイグ、なにがどうとは説明できないですが、ものすごいかっこよかったです。

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2008/04/07

『マイブルーベリーナイツ』観ました

おっきい監督こと王家衛監督が、アジア人以外の俳優で撮った映画。

どこで誰で撮っても監督は、いつもの監督でした。
エンプティショットと確か監督が呼んでいる、お話には直接関係ないカット。
例えば、高架を走る電車や誰もいない道が入っていたり、カフェやバーの赤いイメージなどなど、監督らしさ満載でした。
流れる曲も素敵なものが多かったですが、ここでも夢二のテーマを使っていて、

どれだけ好きなんだよ@夢二のテーマ!

と、スクリーンに向かって呟いてしまいました。

今までとちょっと違うのは、自分探しをしているエリザベスが、旅先で出会うスー・リンやレスリーにも何かを与えていくところかな。一方NYのジュードロウもエリザベスを探して手紙だけを手がかりに電話しまくってます。石鹸に話しかけてるだけじゃないのよ21世紀は。

ブルーベリーパイは、ノラが嫌いなパイなんだそうで、「ブルーベリーパイを好きでもないくせにそれを口実に通っている」感じを出したかったみたいなんですが、このエピソード知らないととても食べ方だけじゃそこまでわかりません。

まぁ、観てればエリザベスがカフェに通ってくる理由は感じることできるけれど。

いつもの監督だー!というのを確認して安心する映画でした。
冒険を期待した人は裏切られるかも。

95分というさくっと見られる素敵な長さの映画です

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2007/03/25

し、知らなかった。

エマの第二部が来月から放送開始とは!

あぁ、まだコミックも買っていないのに……


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2006/11/27

プラダを着た悪魔

久しぶりにハリウッドものを見ました。
嫌いじゃないけれど、ずっとご無沙汰してました。
「ブロークバックマウンテン」以来だもの。久しぶりすぎ?

ジャーナリスト志望のアンディが、ファッション雑誌の名物編集者のアシスタントとして日々奮闘するストーリー。
アンディが、「私、別に一生ここで働きたいわけじゃないしー」と思っているところがやや新しいかな。
たいていこういう話は、『憧れの仕事につけて、幸せ♪』な女のコが、恋に仕事に頑張っちゃうもの。

すっごいヒール(あれは自分で歩く人の靴じゃ絶対無い)履いて、
何がはいるんだか分らないくらいちっちゃいバッグ持って仕事に行く人々。
着たい服のために、食べるものも食べない人。

NY(行ったこと無いけど)って、きっと本気でああいう生活している人たちが沢山いる街なのでしょう。

そう、ファッションはやせ我慢と気合に満ちたものなのだ

印象に残ったのは、出だしミランダがアンディに聞かせるセルリアンブルーのセーターの話。
どんなに「服のことであれこれ悩むのって馬鹿らしい」と思っている人でも、裸でいるわけではないから、
ファッションマーケティングのピラミッドの中に組み込まれているわけか。


あーでも、「恋か仕事か」という永遠のテーマで、やっぱり恋っていうのがねー。
そろそろ「仕事」をとってくれるヒロインは出ないものか。
確かに、ファッション業界に行きたいわけじゃないのは重々わかったけれど、
「一年頑張ったら、どこでも雇ってもらえる」と頑張ってたのだから、一年頑張ればよかったのに…

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2006/05/21

間宮兄弟

同性のきょうだいがいないので、学生の頃は「ワタシの服、勝手に妹が着ていってケンカした」などと、とぼやいているクラスメートがうらやましかった。

間宮兄弟は、30代前半らしい。女っ気なしの仲良し同居生活。

こう書くとちょっといやだいぶキモイ。

だけど、この二人には育ちの良さからくるものなのかあのお母さん(駅にロールスロイスでお迎えに来た! 演じているのは中島みゆき)に育てられた影響なのかおっとりした感じがあって悲壮感もないし、
ふとんにきのこが生える、みたいな男所帯のきったなさもない。

絵本のなかにでてきそうな兄弟なんです。
お話は特に何の進展もなくすすみ、オチもなく終わってしまいます。
ナイター観戦しながら、スコアブックつけ勝てば紙ふぶき。
ポップコーン食べながらDVD鑑賞。

しかも、同じ部屋で寝てるし。

常盤貴子演じる、小学校の先生が面白いし、
天然だと思いきやあんがい小悪魔だったり……
同僚の先生との恋愛が上手くいってないので、間宮兄弟の方に来るのかなーと思ったらそんなに甘くなかったです。江戸川の土手のシーンで「そりゃないでしょ」と呟いてしまいました。

ちょっとわからなかったのは、間宮弟がぼったくりバーに引っかかるのですが、
なぜ急に夜外出してあんなところにひっかかってしまったのだろうかということ。

ロケに使っていた場所に土地勘がある私はそれだけでも楽しめました。

反省会、我が家でもやろうかと本気で思いました。


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2006/04/11

ブロークバックマウンテン

1963年の夏。ワイオミング州のブロークバック・マウンテンでイニス(ヒース・レジャー)は羊番の仕事を始める。たまたま一緒に組んで仕事をしていたジャック(ジェイク・ギレンホール)との間に友情が芽生えるが……。

実は先週の水曜日に観たのですが、色々あって今日になってしまいました。
香港で『断背山』という中文タイトルで上映中であったので、我が家ではこの映画『だんせやま』という映画のイメージぶち壊しの名前で呼んでます……日本昔話かと思いますよね、こんな呼び方じゃ。

自然も羊番の仕事も厳しい中、二人の関係の変化が、私には唐突に感じられました。
しかし、この映画にとっては「いかに二人が恋に落ちたか」は、あまり重要ではないことが後になってわかりました。夢のようなひと夏の後に続くのは、長い長い20年にも及ぶ二人の人生だから。

やがて、二人は別々の人生を歩むのですが……
二人にとってあの夏の日は、楽園のようなものではないかと思う。
今以上に秘密の関係だし、オトコはオトコらしくあるべきっていうのが常識の土地柄だし。

周囲に嘘をつくことで成り立つ二人の関係。何年かに一度のキャンプが二人の逢瀬。

あのブロークバックマウンテンの夏の日があるからこそ、人生を生きることができる。
そんな印象を受けました。

イニスが離婚したという知らせを受けて車を飛ばしてやってくるジャック。
しかし、離婚したからといって何かが変わるわけでなく、打ちひしがれたジャックは、メキシコへ。
(メキシコのシーンで「キサスキサスキサス」が使われていたのが、印象的)

ジャックを見ているとなせか「リバーランズスルーイット」でブラピが演じた弟を思い出してしまった。
気まぐれでありつつも寂しがりやで……

しかし、予告編サービスよすぎ。
核心をついたシーンが使われていたとは!!!!!

最近の泣ける映画ブームっていうのに否定的なワタシですが、あのシーンでは不覚にも涙がでそうになりましたよ。

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2006/03/05

ホテル ルワンダ

久しぶりにダンナと映画でも…という気になり、ダンナが選んだ一本。

とにかく重いです。

1994年というのは、実は私達が結婚した年でもあります。
人並みに楽しい新婚生活を送っていた私達と同じ世界に住んでいる人の中には、
こんなめにあっていた人たちが大勢いたということ。

劇中、ホアキンフェニックスが扮するジャーナリストが支配人に
「君達の惨状を見た後で、かわいそうねって言ってディナーと続けるんだ」と、
私達、テレビのこっち側にいる人たちのことを表現していましたが、まさにそのとおり。

どこか遠いアフリカの国の中で起きている出来事でしかなく、
かわいそうねって言ってチャンネルを変えてしまえば忘れてしまう。


賄賂が横行している世の中を「汚い」と言い切ってしまうのは簡単だけれど、
何かの時には面倒みてもらおうと、支配人は将軍や商人にそっと賄賂を渡す。
だけど、支配人はだれとも握手しない。
○○派というレッテルを貼られてしまうとイザという時命が危ないかもしれないからだ。

ホテルに逃げ込んできた人たちを誰一人欠けることなく守ろうとする支配人。
それは、難しい思想などでなく、もっと単純に「お客さんは守らなくては」というホテルマンとしての使命だったかもしれない。

それにしても…
同じ国の人たちが、昨日まで仲良くお隣さんだったのに殺しあうとは、なんと人間とはわからない生き物なんだろうか。

そして、それに使われたのが中国から輸入した青龍刀だったとは。
最初箱から転がりでた時、「あら見たことある刃物だわ」と思ったら、やはりそうだった。
しかも、地面にひきずって歩くという香港映画でおなじみの持ち方をしていたのが妙に印象的だった。


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